数年前の雨の日のこと

指定したカフェに、
傘をさしてその人はやってきました。

そこは、交通の便が良いとは言えない場所。

てっきり車で来られると思っていたら、
地下鉄とバスを乗り継いで、

駅の近くで待ち合わせすれば良かったなと反省しつつ、

場所を決めた際に、二つ返事をしてくれたのは、
彼女らしいなと感じました。

 

その時、
幸せの報告に来てくれた彼女。

多分、いつの頃からか、
全ての出来事に、目を逸らさなくなったのだろうと
勝手に感じていました。

それは立ち止まらないことでもなく、
休まないことでもなく、

時に立ち止まって、
時に遠回りをして、

でも、目の前に起きたことに、
決して顔を背けずに

そんな彼女だから、
いろんなことを成し遂げてこられたのだなと思った。

 

そして、数年が経ち、
また、幸せの報告をくれた彼女。

そんな報告をいただけることは、
私にとってもこの上ない喜びで、ただただ感謝です。