とある物語(フィクション)

とある物語(フィクション)
悲しみの向こう側

上司に不条理な事を言われる。 やるせない気持ちをどうにかしたくて、 彼女は仕事を早めに終わらせ、お気に入りのカフェに向かう。 たどり着いたカフェには、 何故かCLOSEDと書かれた、見慣れぬプレートがかかっていた。 彼女 […]

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笑顔が戻る時

「自分を磨く機会だと思ってます・・・」 憂いを隠せない表情を、彼女は見せながら、 その出来事を、起こされた事では無く、 自分の中で、起きている事として受け止めた。 本当の笑顔が戻る時が、 近付いたと思った瞬間でした。 も […]

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とある物語(フィクション)
安心

決めていたはずの答えが、 目の前の出来事で揺らいでいった。 彼女は、自分がホントに求めている事が、 何なのか解らなくなってきた。 出口の見つからない、 迷路に迷い込む、もどかしさを感じた。 心の置き場を探しながら時を過ご […]

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シャッターを開けた時

独りで子供を育てて、十数年の彼女 その間に、気になる異性に幾度か出会う でも、 肝心なところで、シャッターを降ろしてしまう その繰り返し もう、恋は出来ないかも・・・ そう思った事も、度々あったのでしょう そして、転機が […]

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ソファの彼女

  帰宅後、部屋の明かりをつけ、 彼女は、ソファで飲むコーヒーを、少し余分に落とそうと思った。 新しく買ったコーヒー豆の香りに、 昔の思い出が、少しの間よみがえった。 不満に感じていたあの頃も、 実は幸せに繋が […]

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ffもppも

明るく強い光を放つ彼女 どこへ行っても、憧れを持たれるリーダー的存在の人 だから、自分が落ち込んだ時も、 勤めて明るく振舞い、元気を演じてしまう 演じるおかげで、元気になれる時もある しかし、一定のラインを超えると、 逆 […]

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ホシゾラ

約1070㎞の道のりを、 生活を求め、一人運転をし続けた Stranger 数ヶ月経っても、この街では、 まだ自分が、異邦人だと感じてしまう そして、時折、 残してきた子供達に涙する きっと、良くなる・・・ 星空はその言 […]

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左側に座る君

久し振りの一人の夜 明かりの灯らない家には帰らず 男は少し寄り道をしてみる 一度行ってみたかったレストラン 妻の嫌いな料理も、この時とばかり わがままにメニューから選んでみた おいしさを感じながら、 少し体を、左に傾けて […]

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ドアの向こうのドア

突然横を向いた背中のラインが、 小刻みに震えだした 涙を人には見せない、 いつも、一所懸命な彼女 訳を聞くと、ひと言、 「疲れた・・・」と そして、 それ以上の言葉を、求めるのはやめた 少し隙間の開いた、 ドアの向こうの […]

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