あの頃

家事に勤しんでいる訳ではないけど

ふと気付くと、

光の差す南向きの部屋が
薄暗くなっていることに気付くのです。

 

あの頃は、家族が居て、誰ともなく電気を点け、

過去を思い出す隙間もなく
日々が過ぎていったと回想しています。

 

鏡に映し出される自分の姿は、
あの頃から時が重なっているのを、

嫌になるくらい、わからせてくれる。

時間は経過しているのですよね。

 

それぞれの場所で生きて

それぞれの理解や解釈や受け入れがあって

愛する人達の人生を、
尊重しているつもりだけど、

ふと表現しようのない
空虚さが襲ってきたりするのです。

 

でもね

そんな空虚さを受け容れるのも、
やり過ごしていくのも、

人生の一つなのかもしれないと思い、
何か生きがいを見つけながら

日々を丁寧に過ごしていこうと
思っているんです。

 

一人の女性の、
美しい人生を見せていただきました。