彼女は、いつも笑っていた。
そして、
真面目な話をする時も、笑っていた。
一所懸命になりたい自分に、
何故かブレーキをかけていた。
彼女の中の道化者は、
彼女自身の心を、傷つけぬようにする術であった。
大切な人が、
いつかどこかに行ってしまうのでは。。。
そんな不安を、
幼き頃から抱えていたのかも知れない。
傷つくのが怖くて、
悲しみに出会うことに、バリアを張っていたのかもしれない。
あるきっかけで、
自分の心に宿る護心術に、別れを告げる時が来た。
髪を巻いて、アイラインを引く代わりに、
心のメイクを少しずつ落として、彼女はゆっくりと歩き始める。
「そろそろ行くね」
彼女の中の道化者は、
悟ったように居心地の良いこの場所から、サヨナラを告げた。
彼女の笑顔が、ますます美しくなった。
いつも幸せを願っています
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毎日書こうと心がけていましたが、最近毎日書けていません。出来る範囲で皆さんとのコミュニケーションを図りたいと思っています。
There is no time like the present.
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