とある物語(フィクション)

とある物語(フィクション)
処理能力

  彼女のオフィスの、パソコンが新しくなった。 処理能力は一段と上がり、仕事もはかどる様な気がした。 一週間ほど経って、環境に慣れてきた彼女は、 パソコンの前で、イライラしている自分を見つけた。 そういえば、 […]

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とある物語(フィクション)
やさしい水

  心の中の淀んだ水は、 出したほうが良いって、わかっている。 そして、出してもまた、 淀んだ水を、求めてしまう自分が居る。 きれいな水は、 私には似合わないと思ってしまう。   焦らず、無理せず、 […]

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とある物語(フィクション)
一人の部屋

    去年の今頃は、駅を降りて少し歩くと、 窓からこぼれる明かりと、暖かい部屋が待っていてくれた。 今年は、人気のない、寒い部屋に帰ることに、今更ながら気づいて、少し肩を落としてしまう。 今を選んだ選択に、決して後悔は […]

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とある物語(フィクション)
孤独の時

    彼女は皆から好かれていた。 誰に対しても出来る優しい気遣いが いつも喜ばれていた。 そして、家に帰ると、 彼女はよく孤独を感じていた。 内と外とのギャップがあった。 時に心がしんどくなるけど、 […]

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セルリアンブルー

    朝晩が急に涼しくなって、 何となく物悲しさを感じる時、 追い打ちをかけるように、 心が傷ついてしまう。   痛めた心は、 簡単に癒えたりしないから、 ゆっくり、しっかり、 自分を労っ […]

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とある物語(フィクション)
誰も知らないアタシ

    「お墓まで、持って行こうと思ってました」 そう前置きをして、ポツリポツリと 今まで誰にも話さなかった、アタシの事を語り始めた。   そして、語り終えた時、 誰も知らないアタシは居なく […]

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明日天気になる

    長い間、 ずっと心に痛みを抱え続けて それが、 どんどん大きくなっていって 自分の人生がどうなってしまうんだろうと わからなくなった時、 何かのきっかけで、人生を好転されていく。 そして、もと […]

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少し遅れた卒業写真

    数年前まで 政治が良くないから会社がこうだから妻のせいで親がこんなんだから 彼はそんな言葉を、呪文の様に繰り返していた。   そして、あるとても辛い出来事が、彼のもとに起きた時、彼は自分の意識を、変えなければなら […]

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とある物語(フィクション)
向こう側

  その方が、 これから経験していくことは、 夢に溢れ、 愛に溢れている事でもあり、 私から見れば、 ある意味過酷な道でもありました。   その過酷な道よりも、 更に向こう側の高い場所に、 彼は歩いて […]

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