とある物語(フィクション)

とある物語(フィクション)
覚悟

    「たくさん泣く事になるかもしれませんよ」という言葉に、「覚悟してます」と 風が吹いても、吹かなくても、雨が降っても、降らなくても、太陽が見えても、見えなくても、ここに在る環境で、自分の花を咲かせようとする。 そん […]

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とある物語(フィクション)
君もおいでよ

  男は、誰も登った事の無い、 高い高い木に一番に登ってみた。 「君もおいでよ!」 木の下にいる仲間に声をかけた。 男の呼びかけに、皆が木に登り始めた。   それを見ていた別の男が、数日後、 同じよう […]

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とある物語(フィクション)
決心

褒められたって けなされたって 邪魔がはいったって スムーズにいったって 応援されたって、 足を引っ張られたって そこに行きたいから 自分がそう決めたのだから 諦めるなんて、辞書にはない 歩いていれば、 何かにぶつかるし […]

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一緒に居る時間

  四角い部屋の中に、 しばらく独りでいる君と、 テレビアニメを一緒に観た。 出来たらまた、一緒に観ようね。  

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土曜日の風景画

  入籍をしたと、お電話をいただいた。 離婚されたという、ご報告をいただいた。 学校に行きますと、話して下さった。 目標を達成したと喜びを表現された。 会社を辞めましたと、こたえられた。 もうダメだと、胸の内を […]

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とある物語(フィクション)
大丈夫

  人懐っこそうな表情と 反比例するような手探りの会話を、 彼女は少し早めの言葉で繋ぎだした。   みんなに頼られる人って、人に頼る事が苦手で、 八方ふさがりの気持ちを、ずっと持ち続けていたりする。 […]

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そこに居る実感

  彼は就職して1年余り。忙しいし人間関係でも悩んでいた。 会社を辞めたいとも思っていた。 話を聞かせていただく中で、根本の原因は何かを確認していくと、どうやら仕事に関して全て指示を受けた業務で、自分の創意工夫 […]

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生きる

    知人の奥さまが、余命わずかと知った。 その時彼は、愛する奥さんの為に、 彼女の夢だったマイホームを、即座に購入したそうだ。 夢を叶えさせてあげて、見送りたいと   もし一人になったら […]

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とある物語(フィクション)
困らない君

    二週間前に君が買ったお気に入りの服が、 バーゲンで割引をされていた。 「悔しい?」と聞くと、 全く気にする素振りもなく、 表情もそのままに、首を横に振った。 たぶん、損得で無くって、 心の喜び […]

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