何か新しいことを始めようとするとき、
「でも、こんな危険があるんじゃないか」と、
心配になったりします。

たとえば、SNSを始めようとすると、

「個人情報が知られてしまうかもしれない」
「変な人に騙されるかもしれない」
「知らない人から嫌なことを言われるかもしれない」
「そのうち、いじめられるかもしれない」

そんなことを次々に考えてしまう。


もちろん、これらがまったくの間違いというわけではありません。
実際にSNS上で嫌な思いをする人もいますし、個人情報の扱いには注意が必要です。


自分を守ることは、とても大切なことです。


ただ、少し気になるのは、
「危険があるかもしれない」
という考えと、

「きっと危険なことが起こる」
という考えが、いつの間にか一緒になってしまうことです。

同じSNSを見ても、
「いろんな人とつながれて楽しそう」
と感じる人もいれば、

「変な人がたくさんいそう」
と感じる人もいる。

同じ出来事が起きても、
最初に目に入ってくるものが違うんですね。


実際、私のところにも、SNSで嫌なことを言われたというお話をいただくことがあります。

でも、それと同じくらい、

「SNSで励ましてもらった」
「SNSで元気をもらったおかげで、また学校に行けるようになった」

というお話も、たくさん聞いています。


SNSによって傷つく人がいる一方で、SNSによって救われる人もいる。


これは、SNSに限ったことではないのかもしれません。
人の心には、自分が気にしているものを見つけやすくするようなところがあります。

たとえば、車を買おうと思った途端に、街中でその車ばかり目につくようになったりします。

それと似たように、

「世の中は怖い」

と思っていると、怖いものを見つけるのが上手になります。


「人は信用できない」

と思っていると、信用できない人の言動に敏感になります。

「どうせ嫌われる」

と思っていると、相手の何気ない表情や言葉から、「やっぱり嫌われている」と感じてしまうこともあります。

これは、悪いことを考えたから、本当に悪いことが魔法のように引き寄せられる、という話ではありません。


自分の意識が向いている方向に、出来事の意味づけも向きやすくなる。

ということなのかと思います。


もちろん、危険から自分を守るためのアンテナは必要です。
知らない人を何でも信用する必要もありません。

「大丈夫、大丈夫」と何でも楽観的に考える必要もありません。
鍵をかけることも、個人情報を守ることも、怪しいものには近づかないことも、とても大切です。

でも、

「守ること」と「怖がり続けること」は、少し違います。

用心はする。
でも、必要以上に怖がらない。

相手の悪意を想像する前に、相手の好意にも目を向けてみる。

「何か嫌なことが起こるかもしれない」と考えるだけではなく、
「もしかしたら、良い出会いがあるかもしれない」
「思っていたより楽しいかもしれない」

そんな見方も持っておく。



心のアンテナは、どちらか一方だけにする必要はありません。

危険を察知するアンテナを持ちながら、
人の優しさや、楽しい出来事や、ありがたいことにも気づけるアンテナを持っていたらいい。

不幸を避けようとして、毎日不幸を探しているような状態になってしまうと、少し疲れてしまいます。

せっかく同じ一日を過ごすのなら、
「何か悪いことが起きていないかな」

と探すより、
「今日はどんな良いことがあるかな」
と、少しだけ目を向ける方向を変えてみる。

そのくらいのほうが、心はずっと楽なのかもしれません。


不幸を探すアンテナばかりを磨くのではなく、
人の優しさや、嬉しい出来事にも気づけるアンテナを持っていたほうがいいですよね。

どうしても、ネガティブな方に視点を向けてしまうと思うときは
少しずつでよいので、意識をして、望む方向に視点をちょっとでも向けるようにしてください。


その意識が、程よい視点へと変化をしていけると思います。

阿蘇くじゅう国立公園
7年前の阿蘇くじゅう国立公園

いつも、ありがとうございます。

竹内 嘉浩
竹内 嘉浩株式会社呉竹(くれたけ心理相談室、呉竹コンサルティングサービス)
今日も一日おたのしみさまでした。

このブログは、皆さんとのコミュニケーションを図りたいと思い更新いたしております。以前より頻度が少なくなりましたが、お気持ちが向かれた時に遊びにいらしてください。

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