
「早くして」
「もう何回言ったらわかるの」
夕方、二人の子どもがなかなか言うことを聞いてくれない。
そんな言葉が、少し強い声になって出てしまう。
あとになってから、「あんな言い方しなくてもよかったな」と、少し落ち込む。
子どもは何も悪くないのに。
もっと優しくしてあげればよかったのに。
そう思って、自分にがっかりする。
本当はもっと優しくしたいのに。
話を聞いてあげたいのに。
つい、「早くして」と言ってしまう。
余裕のない振る舞いをしてしまう。
昨日、そんなことがあって、少し落ち込み気味だった。
今日の職場でも、昨日の出来事が時折頭をかすめ、
自分の不甲斐なさに虚しさを感じていた。
帰り際に、上司から
「いつも、ありがとうね」
と言われた。
普段は「おつかれさまでした」という言葉だったけれど、今日は「ありがとう」という言葉だった。
なんだかちょっと、自分を認めてもらえたような感じがして、嬉しかった。少しほっとした。
帰りの電車で思った。
自分もこれまで、自分なりに頑張ってきたんだな、と。
子どもの頃から、「ちゃんとしなきゃ」と思ってきた。
誰かに迷惑をかけないように、気を張っていたこともあった。
大人になってからも、仕事をして、家のことをして、子どものことを考えて。
毎日を回していくことに精いっぱいになっていると、愛する人にさえ、丁寧に接する余裕がなくなることがある。
でも、それは愛情がないからではなくて。
むしろ、大事に思っているからこそ、あとになって苦しくなることもあるんじゃないかなと思った。
もし、そんな「できない自分」がまた出てきたら。
今まで自分が一所懸命生きてきたことを、ちゃんと認めてあげようと思った。
自分のことも、家族や周囲の人と同じくらい、ちゃんと見てあげようと思った。
「私、けっこう頑張ってたんだな」
そう思うようにしよう。
そして、子どもに向けてしまった言葉には、「ごめんね」と謝ろう。
でも、そのあとに自分まで責め続けなくてもいい。
「今日もよく頑張ったよね」
ちゃんと自分にも、そう言ってあげようと思った。
笑っているお母さんのほうが、子どもにとっても良いと思うから。
今日一日を、なんとか終えた。
そう思ったら、いろんな人への感謝の気持ちが湧いてきた。
そして、自分にも。
「これからも、よろしくね」
そう、私に伝えてみた。
いつも、ありがとうございます。

- 株式会社呉竹(くれたけ心理相談室、呉竹コンサルティングサービス)
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今日も一日おたのしみさまでした。
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