「秋の夜長のおともにおすすめの映画を教えてください」
そんなお題をいただきました(くれたけ#259)。
一番に浮かんだのは、やっぱりこの映画です。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』
開けてみるまで中身は分からない #13
「心身ともに疲れが残っているけど、どうしても明日から元気に出社したい」 行かずに休養するという選択もありますが、そんな時に、おススメしている事のひとつとして、夜にご自宅で元気の出る映画を観て(前日の)一日を締めくくる。と […]
フォレスト・ガンプ
年初に掲げた2009年のテーマは「念を込める」です。 いろんな方に、 「今年の僕のテーマは、念を込めるです」というと、 たまーに、ちょっと変わった表情をされる方もいます。 えっと・・・ 怨念を込めるという気持ちはございま […]
ふわり
コンビニに車を停めたら、 どこからか、羽が舞い込んできました。 映画 フォレスト・ガンプのワンシーンが思い浮かびました。 You have to do the best with what God gave you. 神 […]
以前にもブログで何度かご紹介しているので、今回は少し心理的な視点から、この映画の魅力をお話しできたらと思います。
1. 「愛着」と「レジリエンス(精神的回復力)」
フォレストの母親は、彼の特性を深く理解し、どんなときも無条件の愛を注ぎ続けました。その存在が、彼にとっての「安全基地」になっていたのだと思います。
困難に直面しても、彼は折れません。
「目の前の人を大切にする」「やると決めたことをやり抜く」
そんなまっすぐな生き方が、フォレストの強さの源になっているように感じます。
一方で、彼がずっと想い続ける女性ジェニーは、幼少期のトラウマを抱え、「愛着不全」の状態で生きてきました。安定した居場所を求めながらも、自分を傷つけてしまう行動を繰り返してしまう。
この二人の対比は、幼い頃にどんな「愛」を受け取れたかが、その後の人生にどんな影響を与えるのか――その大切さを静かに教えてくれます。
※カウンセラーとして愛着不全の解消は可能であることを付け加えておきます。
2. 「誠実さ」と「自己超越」
フォレストは、社会的な評価や「こうあるべき」といった枠に縛られることなく、母の言葉と自分の信念に忠実に生きています。
彼の行動には打算がなく、とてもシンプルです。
でも、その純粋さが不思議なほどの成功や出会いを呼び寄せていくんですね。
エビ漁での成功や、ランニングブームのきっかけになったエピソード。
それらは、計算ではなく「今この瞬間をまっすぐに生きた結果」。
フォレストを見ていると、私たちが日々追い求めている「効率」や「合理性」って、実はそれほど大切じゃないのかもしれない…そんなことを思わされます。
彼の純粋な動機と一貫した行動は、人の心を動かす力を持っています。
フォレストは、知識や立場を超えて、周囲を明るく照らす“真の強さ”を持っている人なのだと思います。
3. 「人生の哲学」としてのメッセージ
フォレストのお母さんの有名なセリフがあります。
「人生は箱入りのチョコレート。食べてみるまで中身は分からない。」
この言葉は、まさに人生をまるごと受け入れる姿勢の象徴ですよね。
フォレストは、起きた出来事や出会いを、あれこれ考えるよりも「まず受け入れる」人です。
そして、ただ一生懸命に目の前の人生を生きていく。
現代の私たちは、つい「失敗しないこと」「間違えないこと」を目標にしてしまいがちですが、この映画は、「どんな出来事も味わいながら生きること」の大切さを、静かに教えてくれます。
いろいろ語ってしまいましたが、
『フォレスト・ガンプ/一期一会』は、知識や頭の良さよりも、“心の在り方”が人生を豊かにすることを教えてくれる作品だと思います。
秋の夜、あたたかい飲み物を片手に、静かに観てみるのもいいかもしれません。
きっと、心の奥に何かやさしい灯がともるはずです。
くれたけ心理相談室から心理カウンセラーに質問
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