昔の音楽仲間と、夕食を共にしました。
知り合ってから、もう45年ほどになります。
それぞれの人生の中で、しんどい時期もありましたが、
今こうして、笑い合いながら過ごせている時間があります。
生きていると、
「どうしてこんなことが起きるのだろう」
そう思わずにはいられない出来事に、出会うことがあります。
胸が締めつけられるような別れ。
信じていたものが崩れる経験。
頑張ってきたからこそ感じる、深い喪失感。
その渦中にいるとき、
それを「意味のある出来事」として受け取ることは、
とても難しかったりします。
むしろ、
意味なんて見いだせないまま、
ただ一日一日を必死にやり過ごす、
そんな時期もあるでしょう。
それでも――
少し時間が経ってから振り返ると、
あの出来事が「人生の最適な分かれ道」だったと、
気づく方も少なくありません。
あの経験があったから、
本当の気持ちに正直になれた。
あの痛みを知ったから、
人の弱さにやさしくなれた。
あのつらさがあったから、
「自分の人生を生きよう」と決められた。
つらい出来事は、
もちろん「歓迎すべきもの」ではありません。
無理に前向きに捉える必要もありません。
ただ、それはもしかすると、
喜びあふれる人生の入口に立つための、
ひとつの通過点なのかもしれません。
心理学の視点では、
人は大きな揺さぶりを受けたときほど、
価値観や生き方を見つめ直す力が働くといわれています。
それは、
壊れるためではなく、
「本来の自分に戻るため」と捉えることもできます。
今、もししんどさを抱えている方がいて、
「この先に光なんてあるのだろうか」
そう感じているとしたら、
どうか信じていてください。
答えが見えない時期にも、
人生は静かに、確実に動いています。
そしてその先に、
これまでとは違う形の喜びや安心が、
ちゃんと用意されていることもあります。
焦らなくて大丈夫です。
立ち止まっても、泣いても、迷ってもいい。
その場所が、
新しい人生の入口である可能性は、
自分が拒まなければ、
誰にでも開かれているのだと思います。
今日も、それぞれの歩みが、
自分自身にとってやさしいものでありますように。

いつも、ありがとうございます。

- 株式会社呉竹(くれたけ心理相談室、呉竹コンサルティングサービス)
- 今日も一日おたのしみさまでした。
このブロブは、皆さんとのコミュニケーションを図りたいと思い更新いたしております。以前より頻度が少なくなりましたが宜しくお願い致します。
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