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トマト | 竹内嘉浩 Official | 心理カウンセリング
彼女はドアの鍵を開けると昨日より、少し肌寒い感覚を覚えた。 いつも遅い帰宅に、食事の用意をして、待っていてくれた。疲れたと言うとにっこり笑いながら、マッサージもしてくれた。甘えすぎていた自分に後悔しても、再び始まりはしない。 彼女は、コンビニに行った。大嫌いだったトマトを買った。この部屋の食卓で、ずっと拒み続けていたトマトそして、彼の大好きだったトマト少し、かじってみた。甘かった。彼がトマトの事を、好きだった理由が、少しわかった気がした。そして彼の事を